「南総里見八犬伝」の全106冊が並ぶ特別展示=長岡市山古志竹沢

「南総里見八犬伝」の全106冊が並ぶ特別展示=長岡市山古志竹沢

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南総里見八犬伝 全106冊初公開 山古志・復興交流館

新潟日報(2018年5月9日)

 江戸時代の作家、滝沢馬琴の南総里見八犬伝を紹介する特別展示が長岡市山古志竹沢の「やまこし復興交流館おらたる」で開かれている。江戸時代のものとみられる全106冊がそろい、初めて公開された。中には山古志地域の「牛の角突き」が登場する。当時の角突きの様子がうかがえる挿絵などを見ることができる。

 牛の角突きは国の重要無形民俗文化財指定40年を迎える。これを節目として、角突きを管理運営する山古志闘牛会や山古志住民会議などが実行委員会をつくり、かつて個人が所有し、現在は長岡市科学博物館が所蔵する書物の公開を企画した。

 南総里見八犬伝の第36巻には、山古志虫亀での闘牛の様子や角突きの説明が書かれている。第38巻には牛が入場して取り組みをし、引き分けにするといった記述がある。八犬士の一人、犬田小文吾が越後の国を訪れ、暴れた横綱牛を取り押さえたというくだりも出てくる。

 会場には106冊がケースに入って並び、一部の挿絵が開かれている。小文吾が牛を取り押さえる場面を詳細に描いたものや、闘牛場を中心に牛と人、山並みなど当時の山古志の風景が伝わってくるものがある。

 市科学博物館の新田康則主査(45)によると、南総里見八犬伝は現代に近づくにつれて挿絵が割愛されたり冊数がまとめられたりするが、全106冊あることや購入者の記録から江戸時代のものだと分かる。挿絵は絵師が描いているが、下書きは馬琴が描いた可能性もあるという。

 新田さんは「約200年前の闘牛の様子が分かる。山古志で闘牛を見た後に、変わらないところや違いを見比べて楽しんでほしい」と話している。

 27日まで。無料。午前9時~午後5時。山古志闘牛場で行われる牛の角突きの次回開催は20日。

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