能登空港の手荷物受取所のターンテーブルに、14日から、輪島市が官民挙げて特産化を目指す「輪島ふぐ」のオブジェが流れる。スーツケースと一体になっており、乗客の手荷物に交じって泳ぐような姿は「インスタ映え」すると評判を呼びそうだ。輪島の漁獲量が5年連続日本一となっている天然フグを搭乗者にアピールする。
オブジェは発泡スチロール製で、長さ80センチ、高さ45センチとなる。1日2便就航する羽田発便が到着する際、ターンテーブルに載せる。
到着ロビーに輪島ふぐをPRするのぼりを立て、空港内の観光案内所には、フグ料理を提供する輪島市内の飲食店や宿泊施設をまとめたパンフレットを置く。
輪島では昨年度から、官民で組織する「能登半島・輪島わのしま食楽部(くらぶ)」が新たな観光資源にしようとメニュー開発に力を入れている。今年度は能登立国1300年を記念して、輪島ふぐを使った年内限定の1300円メニューを9店舗で提供している。
市の担当者は「輪島ふぐは手頃な価格で年中食べられる。浸透することで能登空港の搭乗率アップにも貢献したい」と話した。
輪島ふぐのオブジェは6月下旬までで、能登空港ではその後も、宝達志水町、珠洲市などの特産品を模したオブジェがほぼ1カ月おきに登場する予定だ。