北陸新幹線敦賀開業に向けた嶺南のまちづくりフォーラムで、周遊観光プランを考える参加者=5月13日、福井県若狭町歴史文化館

北陸新幹線敦賀開業に向けた嶺南のまちづくりフォーラムで、周遊観光プランを考える参加者=5月13日、福井県若狭町歴史文化館

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新幹線開業合わせ「小浜線に観光列車を」 福井でフォーラム

福井新聞(2018年5月14日)

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業を見据え嶺南の活性化策を考える「交流新時代に向けたまちづくりフォーラムin嶺南」が5月13日、福井県の若狭町歴史文化館で開かれた。福井大学術研究院の川上洋司特命教授は講演で、敦賀開業後の2次交通としてJR小浜線の重要性を指摘し「観光列車化を考えてみてもいい」と提案した。

 日本青年会議所北陸信越地区福井ブロック協議会が主催。一般市民や市町職員ら約80人が参加した。

 川上特命教授は、新幹線開業に向けたまちづくりについて「嶺南は自然、食文化、鯖街道など磨けば光る原石がある。歴史伝統の資源と独特の生活文化を磨き上げ、来訪者と住民の交流機会をどう組み上げるかが重要」と指摘した。

 さらに各市町の地域資源を結ぶアクセス網の確保も大事だとした上で「小浜線をもっと利便性の高い、魅力的なものにするため沿線市町が共同で取り組むべきだ」と強調。乗り心地の改善などの機能強化や観光列車化の可能性を沿線一体で探っていくべきだとした。

 またJR西日本福井支店の笹田修司支店長代理は、嶺南の旅行満足度調査の結果を紹介。満足度の低い地元グルメや特産品、宿泊サービスなどで改善が必要とし「来てもらうことより、来訪者に満足して帰ってもらうことが大事」と指摘した。

 この後ワークショップを開き、グループごとに嶺南の観光周遊プランを考えて発表した。

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