フードドライブに食品を持ち込む人=金沢市保健所

フードドライブに食品を持ち込む人=金沢市保健所

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金沢市がフードドライブ 余った食品「役立てて」

北國新聞(2018年5月16日)

 金沢市は15日、家庭などで余った食品を持ち寄り、まとめて福祉施設などに寄付する「フードドライブ」のモデル事業を市保健所で始めた。県内の自治体では初の取り組みで、廃棄される食品(食品ロス)を減らし、ごみの減量化を目指す。
 初日は49人が食品179点を提供した。フードドライブの窓口は2019年3月まで計44回開設し、使わない食品の有効活用を広く呼び掛ける。
 受け付ける食品は、個人からの寄付を対象とする。食品は缶詰や瓶詰め、レトルト食品、インスタント食品、菓子、調味料など、賞味期限が1カ月以上あり、未開封の常温保存のものに限る。社会福祉協議会などを通じ、児童養護施設、グループホームといった福祉施設に届ける。
 窓口には、地元住民らが「必要としている人のために役立ててほしい」と、缶詰やお茶、スナック菓子などを持ち込んだ。山野之義市長も市保健所を訪れ、食品を持参した市民らに感謝を伝えた。
 食品の提供を受ける窓口は、19年3月までの年末年始を除く毎週火曜午前10時~午後2時に設置する。運営は食品ロスの削減に取り組む「金沢エコライフくらぶ」(金沢市)に委託する。
 山野市長は「家庭で眠る食品があれば、早い段階でフードドライブに協力してもらえるよう呼び掛けていきたい」と述べた。金沢エコライフくらぶの青海万里子代表は「保健所だけでなく、イベントなどでも窓口を開設し、活動を広めたい」と意気込んだ。

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