初出演となるゴラン高原の「トゥートアルジ」。右がラミ・ナクレ、左から2人目がハサン・ナクレ

初出演となるゴラン高原の「トゥートアルジ」。右がラミ・ナクレ、左から2人目がハサン・ナクレ

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ゴラン高原から初出演 8月、福野「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」

北日本新聞(2018年5月17日)

 南砺市福野地域で8月24~26日に開かれるワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」(北日本新聞社共催)の出演アーティストが決まった。中東・ゴラン高原のグループを初めて招き、魅力がさらに高まる。それぞれの地域性に新たな趣向を加えた多彩な音楽文化を発信する。

 今年は市園芸植物園の会場がなくなり、「スキヤキ」発祥の地である福野文化創造センターをメイン会場とした。「原点回帰」という今回の位置付けにふさわしく、多彩な文化や民族性を織り交ぜた特徴あるステージをつくり上げる。

 イスラエル占領下で、紛争に揺れるゴラン高原から出演するのは「トゥートアルジ」。メンバーのうち作詞や作曲を担当するハサン・ナクレとラミ・ナクレの兄弟ら3人が来日する。

 周辺の砂漠とは異なる「山の民」の文化性をベースに、アフリカやトルコの要素を加えた音楽を生み出し、ギターとサクソフォン、ドラムでシンプルに表現する。CDアルバムがワールドミュージック部門のチャート1位にランクした注目株だ。

 国内からは、日本民謡とラテンのリズムを融合させる「民謡クルセイダーズ」が登場。五箇山民謡の「といちんさ」をアレンジした曲もあり、地元の関心を集めそうだ。

 アフリカ・マダガスカル沖のフランス領レユニオン島の「ランディゴ」は、アフリカやマレーシア、インドなど多民族が暮らす地域性を反映させた音楽「マロヤ」を響かせる。

 プロデューサーを務めるリバレ・ニコラ同センター館長代理は「異文化交流によって地域を変えるという『スキヤキ』の大目標を見つめ直したい」と、思いを込めている。

 前売り券は6月1日から販売する。問い合わせは同センター、電話0763(22)1125。

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