赤紫色の釜無ホテイアツモリソウの花にカメラを向ける来園者

赤紫色の釜無ホテイアツモリソウの花にカメラを向ける来園者

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 花・紅葉

釜無ホテイアツモリソウ公開 富士見で育てた希少種

信濃毎日新聞(2018年5月17日)

 富士見町の富士見パノラマリゾートは「パノラマ山麓実験園」をこのほど開園し、希少種「釜無ホテイアツモリソウ」の一般公開を始めた。町民らでつくる町アツモリソウ再生会議が10年余をかけて育ててきた株で、6月中旬まで、赤紫色で独特な形状をした花を楽しむことができる。

 園内では、延長70メートル余の木道を歩きながら、斜面に植わった約150株を見物できるほか、ビニールハウス内でも種をまいてから2〜11年の苗や株を見ることができる。

 開園した12日は、式典の参加者約40人が花の写真を撮りながら興味深そうに園内を見て回った。再生会議の中山洋会長(78)は「規模を拡大し、実験園を全国的に売り出したい」と話した。

 開園時間は午前9時〜午後3時。入園料千円(小学生以下無料)。

 釜無ホテイアツモリソウはかつて町内に自生していたが乱獲で激減。2006年に発足した再生会議が育ててきた。種名は環境省指定の絶滅危惧種「ホテイアツモリ」。

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