天窓が開く2階建てバスで、多彩な料理を味わえる

天窓が開く2階建てバスで、多彩な料理を味わえる

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レストランバス出発! 7、8月 金沢発着、南砺の旅

北日本新聞(2018年5月18日)

 "走るレストラン"が県内に初めてお目見えする。景色を眺めながら南砺市の食や地ビールを楽しめる「レストランバス」が7、8月、金沢-南砺両市間で運行される。高速バスなどを手掛けるウィラー(大阪市)の事業で、地域の郷土料理を伝える活動に取り組む南砺市のグループ「OCATTE(オカッテ)」代表の中川裕子さん(44)=同市福光=がツアーをコーディネートする。農家での収穫体験も組み込み、南砺の特色ある農と食文化を広く発信する。

 レストランバスは1階にキッチン、2階に開閉式の天井とテーブル席を設けた観光バス。定員25人で、立ち寄る先々で採れた旬の食材などをシェフが調理し、景色を楽しみながら味わってもらう。ウィラーが2016年から沖縄や東京、京都などで走らせており、富山県内での運行は初となる。

 ツアーは金沢市発着で、南砺市内を日帰りで旅する。同社は南砺市について食や景観、産業など魅力的なコンテンツが多いとみる。一方、新幹線駅がある金沢市に隣接しているものの、「電車だけでは行きにくい」と指摘。両市をバスでつないで国内外の観光客を運ぶことで、魅力を広く知ってもらう。

 運行は7、8月のそれぞれ3日間。バスの行き先やメニューの選定、料理の提供は、南砺の食に精通した中川さんが担当する。市内にある食用花の栽培農家や野菜の有機栽培農家などを巡り、収穫体験を計画。地ビール工場などの見学も盛り込み、南砺の特色ある食材とともに提供する。価格など詳細は検討中で、今月22日から販売する。

 中川さんは反応をみて来年以降の運行も目指したいとし、「南砺が誇れる地域の素材はたくさんある。魅力の掘り起こしと発信に貢献したい」と話している。

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