復刻版が発売された「谷川岳と上越の山」

復刻版が発売された「谷川岳と上越の山」

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実業之日本社 旅行ガイド復刻・発売 谷川岳や妙高紹介

新潟日報(2018年5月18日)

 高度成長期の昭和30年代に観光旅行ブームを後押しした旅行ガイドブック「ブルー・ガイドブックス」シリーズの復刻版の発売が始まった。電子書籍と注文を受けて印刷・製本するプリントオンデマンドの2種類。新潟県関連の観光スポットを取り上げたものも復刻された。現在の状況とは変わった部分もあり実用性はないが、当時の旅行の仕方を知る上で貴重な内容となっている。

 ブルー・ガイドブックスは、上越市出身の増田義一氏が明治時代に創業した実業之日本社(東京)が1961年に創刊。郷土史家や登山家らに執筆を依頼し、見どころや自然景勝の特徴を紹介している。

 観光旅行が一般化していなかった当時としては画期的な内容で、53点が刊行された。復刻版発行は同社の創業120年を記念して企画され、53点のうち7点が発売された。

 新潟県関連では「谷川岳と上越の山」と、妙高や白山などを取り上げた「アルプス縦走」の2点を復刻。いずれも当時の登山コースなどが紹介されている。今のガイドブックと違って文章での紹介が中心。手書きの地図も当時をしのばせる。

 担当者は「ブルーガイドを手に旅をした世代には当時を思い出すきっかけになるのではないか。読み物としての価値もあるので、若い世代にも読んでほしい」と話していた。

 1点当たり、電子書籍は千円、プリントオンデマンドは1500円(いずれも税抜き)。問い合わせは実業之日本社、03(6809)0452。

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