北陸三大祭りの一つ「三国祭」が19日、開幕し、福井県坂井市三国町山王6丁目の三國神社で例大祭が営まれた。厳かな雰囲気の中、地元の女児4人が「浦安の舞」を奉納した。20日の中日には勇壮な山車6基が三国町旧市街地を巡行し、祭りを熱く盛り上げる。
拝殿で行われた神事には地元関係者ら約50人が参列。祝詞奏上などの後、三国南小の大坂栞奈(かんな)さんらが巫女(みこ)姿で優雅に舞を披露した。
今年は四日市区の「毛利元就」、大門区の「一寸法師の鬼退治」、下西区の「井伊直政」、三国祭保存振興会の「坂田金時 大江山鬼退治」、橋本区の「牛若丸と烏天狗(からすてんぐ)」、北末廣区の「源義経と静御前」の6基の山車が巡行する。各山車は午前中にそれぞれの山車蔵を出て、同11時半ごろから三國神社前に次々と集結。子ども囃子(はやし)方太鼓演奏の共演などの後、午後1時ごろから順次出発する。
また、中日には三國湊町家館で「竹世志会」、坂井市アーバンデザインセンターで「三国祭囃子初香会」がそれぞれ祭りばやしを披露。旧市街地の商店や民家約50軒では祭り期間中、家宝などを一般公開する「我が家のお宝展」が開かれる。