北陸三大祭りの一つで県指定無形民俗文化財の「三国祭」は中日の5月20日、呼び物の人形山車(やま)6基が福井県坂井市の三国町旧市街地を練り歩いた。威勢良い掛け声とにぎやかな祭り囃子(ばやし)が響き渡り、港町は熱気に包まれた。
午前中に各区を出発した山車は、三國神社に集結。午後1時ごろから四日市区の「毛利元就」を先頭に巡行を開始した。
山車に乗った地元児童らによる太鼓や笛のお囃子が響く中、高さ6メートル余りの山車が細い路地を縫うように練り歩いた。曲がり角では大きな音を立てて豪快に旋回。そのたびに見物客から拍手と歓声がわき起こった。巡行は夜まで続き、軽快な囃子の音が旧市街地に流れていた。