上越市の歴史的建造物等整備支援事業として改修を予定する二本木駅の駅舎=上越市中郷区

上越市の歴史的建造物等整備支援事業として改修を予定する二本木駅の駅舎=上越市中郷区

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トキ鉄二本木駅 明治の姿復元へ 外壁、待合室など改修

新潟日報(2018年5月23日)

 上越市のえちごトキめき鉄道は本年度、二本木駅(中郷区)の外壁などを改修し、明治時代に建築された当時の姿に近づける。地域の魅力づくりにつなげ、国の文化財登録を目指したい考えだ。本年度の市歴史的建造物等整備支援事業に認定され、750万円が補助される。

 二本木駅は県内で唯一、折り返し線で列車の進行方向を変える「スイッチバック」があり、同社や地域住民らが誘客に取り組んでいる。関連施設には1910(明治43)年建築の駅舎やれんが造りの油庫、昭和初期に造られたホーム屋根や待合室など、歴史的建造物が残る。

 リゾート列車「雪月花」の停車駅でもあることから、同社は二本木駅に残る歴史的建造物の魅力を掘り起こそうと、昨年から改修に着手。駅舎の高窓を覆っていたトタンを外し、明治期のガラスが残る風情に復元した。

 本年度はトタンに覆われている外壁を建築当時の木としっくい造りに改修し、待合室の手書きの看板をアクリル板で覆って保護する。地域活動促進のため、駅舎内のコミュニティースペース「さとまるーむ」の調理スペースを拡大する。

 市歴史的建造物等整備支援事業には3月下旬に申請し、4月下旬の審査会で認定された。工事は初夏から始まる予定。同社の石黒孝良営業部長は「二本木駅に残る歴史的建造物は上越市の財産だ。地域と協力し、人が集まる場になれるよう努めたい」と話している。

 同事業は市民の歴史的建造物の保存・整備活動を支援しようと2009年度に設けられた。これまでに現役の映画館では最古という高田世界館(本町6)などが対象になった。

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