木製の2段ベッドを組み立てる荒木さん(右)ら=富山市奥田新町

木製の2段ベッドを組み立てる荒木さん(右)ら=富山市奥田新町

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交流生まれる旅の宿 29歳荒木さん、富山でゲストハウス

北日本新聞(2018年5月24日)

 県のとやま観光未来創造塾グローバルコース修了生の荒木まどかさん(29)=富山市=が、同市奥田新町のボルファートとやま2階にゲストハウス「いるかホステル」をオープンさせる。外国人スタッフも配置し、宿泊者同士が交流できる施設とする考えだ。内装は富山湾などの海をイメージしており、7月の開業を目指してベッドや受付カウンターなどを手作りしている。

 ゲストハウスは共同部屋で宿泊する施設で、宿泊費が比較的安いことが特徴だ。荒木さんは2016年に観光で台湾を訪れた際にゲストハウスを利用。各国からの旅行者と交流し、観光だけでなく人との出会いも旅の醍醐味(だいごみ)と感じたという。富山でも同じ機会を提供したいと考え、勤めていた県内企業を退職して17年度のとやま観光未来創造塾に参加。岐阜県飛騨市内の観光ツアーを運営する企業で半年間、観光業の基礎などを学んだ。

 駅の近くに開設しようと、ボルファートとやま2階のスポーツジムがあった広さ約350平方メートルのスペースを借りた。海をイメージし、紺色の壁やホタルイカの光を意識した模様を天井にあしらう。最大42人が宿泊でき、英語や中国語にも対応する。

 内装は手作りで、壁を塗装し床を張り替え、家具を作っている。県外のゲストハウス経営者らを通じて知り合った大工やアーティストらと作業に励み、23日も木製の2段ベッドを組み立て、外国人客を想定し大きめの造りにした。荒木さんは「一人でも大勢でも、旅行者が快適に過ごせる宿にし、良い思い出を作る場を提供したい」と話していた。

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