ギャラリートークで千秋の作品を解説する樹里さん(右)=富山市民プラザ

ギャラリートークで千秋の作品を解説する樹里さん(右)=富山市民プラザ

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夢あふれる少女の世界 藤井千秋展が開幕

北日本新聞(2018年5月27日)

 美しく清らかな少女像で戦後一世を風靡(ふうび)した画家、藤井千秋(1923~85年)の作品を集めた企画展「~輝き続ける少女の夢~藤井千秋の世界」が26日、富山市民プラザで開幕した。中高生向けの雑誌に発表した挿絵や口絵のカラー原画など約180点が並ぶ。会場には、往時を知るファンから若者まで幅広い世代が足を運び、華やかで夢あふれる世界に浸った。

 藤井千秋は岐阜県で生まれ、京都で育った。終戦後間もなく雑誌「少女の友」にカットを発表すると、瞬く間に人気を集め、挿絵画家の地位を確立。当時、女性誌に掲載された美人画は「抒情(じょじょう)画」と呼ばれ、千秋は戦後を代表する抒情画家として活躍した。

 会場には、「少女の友」「女学生の友」など代表的な少女向け雑誌の原画を中心に、付録やグッズ、名作童話の絵本原画をそろえ、5章構成で千秋の画業を紹介する。

 開会式では、板倉北日本新聞社長に続いて、千秋のめいの藤井樹里さん(京都)が「透明感ある作品は、今見ても新鮮さを失わない。北陸で初めての展覧会なので、多くの方に楽しんでもらいたい」とあいさつ。京田憲明富山市民プラザ専務、高村正志臼井学園富山デザイン・ビューティー専門学校長が加わりテープカットした。

 7月8日まで。火曜日休館。富山市民プラザ、北日本新聞社主催。

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