太子堂の前でくす玉を割って、日本遺産認定を祝う田中市長ら=瑞泉寺

太子堂の前でくす玉を割って、日本遺産認定を祝う田中市長ら=瑞泉寺

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「木彫刻美術館・井波」日本遺産認定祝う 瑞泉寺

北日本新聞(2018年5月28日)

 南砺市の井波彫刻を核にした「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」の日本遺産認定記念セレモニーが27日、井波彫刻発祥の地とされる井波別院瑞泉寺(同市井波)で行われた。地元関係者ら約250人が喜びを分かち合い、観光振興など地域活性化への貢献を誓った。

 日本遺産は、さまざまな文化財を一つのテーマでまとめ、文化庁が認定している。「木彫刻美術館・井波」は井波彫刻を中心に瑞泉寺山門、太子堂など計33の有形、無形の文化財で構成。彫刻工房や町家が並ぶ同寺周辺が美術館のような空間を形成し、五箇山など広いエリアに彫刻文化の影響が及んでいるという物語性が評価された。

 記念セレモニー会場は、地元職人らの手で造り上げた瑞泉寺太子堂とした。田中幹夫市長が「これからが勝負。来年には『いなみ国際木彫刻キャンプ』があり、さらに盛り上げる」とあいさつ。来賓として堂故茂参院議員、知事代理の渋谷克人県教育長、山辺美嗣県議、才川昌一市議会議長が祝辞を述べた。

 井波中学校3年生の横山音葉さん、池田朱里さん、板橋大さんのほか、井波彫刻協同組合と井波日本遺産推進協議会の若手らが「古里を活性化していけるよう頑張りたい」「彫刻をもっと柔軟に変化、発展させたい」などと決意表明した。くす玉割りもあった。

■ちょうちんで祝賀ムード演出
 「木彫刻美術館・井波」の日本遺産認定を受け、南砺市井波地域中心部の各家や商店などの玄関先に27日夜、ちょうちんがともされ、町家の風情と共に祝賀ムードを盛り上げた。

 ちょうちんで彩られたのは瑞泉寺門前の八日町や本町の通り周辺で、格子戸の町並みが明かりに照らされた。お盆恒例の「万燈会(まんとうえ)」を再現した趣向で、信心深さと格調高い文化が共にある井波らしさをアピールした。ちょうちんは31日まで飾られる。

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