金沢市の石川県立美術館で開かれている改組新第4回日展金沢展(北國新聞社、日展、日展石川会主催)は28日、日展石川会メンバーによる作品解説が始まった。メンバーは日本最高水準の総合美術展を彩る秀作群の技法や特徴などを紹介し、来場者は「作家の目」を通して精緻な技術や豊かな感性に親しんだ。
この日は工芸美術と日本画で解説が行われた。工芸美術では日展特別会員の山岸大成さん(能美市)と会員の杉原外喜子さん(金沢市)が案内役を務めた。
山岸さんは「形が破綻していても力強くて作品として成立しているのなら評価される。反対に形がまとまりすぎて、力が感じられない作品は良いとは言えない」と説明した。
日本画は会員の士農力さん(金沢市)が解説した。
金沢展では、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門の338点を公開している。
会期は6月17日までで、作品解説は期間中の月、水、金、土の各曜日の午前10時半からと午後2時から行われる。入場料は一般1千円、中高生700円、小学生400円。