北陸新幹線県内延伸に向けたJR芦原温泉駅周辺整備計画で、福井県あわら市は5月28日、駅西口に屋根付きの「賑わい広場」や観光案内・体感施設を設けることを盛り込んだ修正案のイメージ図を市会全員協議会で示した。6月中の計画策定に向け、市はさらに協議を進めるとしている。
イメージ図は5月の市会全員協議会で示した修正案を反映。新幹線駅舎と西口をつなぐ自由通路や、コンサートやイベントで利用する屋外屋根付きの「賑わい広場」を図案化した。
一方、修正案の中で市がビジネスホテルや飲食店の誘致を検討している西口の「土地活用検討街区」では、複数のビジネスホテル事業者から照会を受けているにもかかわらず、活用法が具体的に示されていなかった。これに対し市議からは「多くの人が期待している。ある程度明確化すべきだ」との指摘が相次いだ。
また、約7億7千万円を充てる300台規模の立体駐車場に関しある市議は、「今月の議会報告会で、イベントなどでは300台では足りない、立体駐車場を整備する必要があるのかなどの意見が出された」とした。その上で「整備に対し市民の間に温度差があるのでは」と指摘した。
市は修正案を同日夜、市民や有識者でつくる「芦原温泉駅周辺賑わい創出協議会」で提案した。委員からは「立体駐車場を民間資本にしたら予算が減るのでは」などの意見が出された。修正案は「芦原温泉駅周辺まちづくりプラン」の最終案として承認された。