とやま観光未来創造塾の観光ガイドコースで案内を実演する塾生=昨年10月、富山市本丸

とやま観光未来創造塾の観光ガイドコースで案内を実演する塾生=昨年10月、富山市本丸

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県が「地域通訳案内士」養成へ 通訳と観光ガイドの二刀流

北日本新聞(2018年5月30日)

 急増する外国人観光客の受け入れ体制を整えるため、県は通訳と観光ガイドの双方を担う「地域通訳案内士」の養成に乗り出す。国が今年1月に創設した資格で、取得に必要な研修に「とやま観光未来創造塾」のプログラムが認定された。外国語能力と富山の自然・文化に関する豊富な知識を生かし、おもてなし力の向上につなげる。

 通訳案内士は外国人客を専門とするプロの観光ガイドで、「全国通訳案内士」と「地域通訳案内士」に大別される。活動するエリアに違いはあるものの、いずれも高度な語学力と観光についての幅広い知識が求められる。

 訪日客に対応できるガイドの需要は高まっている。2017年度に日本を訪れた外国人は2977万人で、3千万人の突破は目前とされる。富山県も同じ傾向で、17年の外国人宿泊者は24万2700人と、5年間で3倍に増えた。

 こうした状況に対応するため、県は今年で8年目を迎えた「とやま観光未来創造塾」の観光ガイドコースに「インバウンド専攻」を新設。県内の観光情報を英語で案内できる人材を育てることに特化したプログラムとした。

 地域通訳案内士の普及を目指している観光庁から、養成研修の認定を受けた。県観光振興室は「これまで観光未来創造塾で多くのガイドを輩出してきた実績が評価された」としている。

 インバウンド専攻は16人が受講する。修了までにTOEIC730点以上などの英語能力を満たせば、地域通訳案内士として登録される。登録者は旅行業者などからの依頼を受け、報酬を得ながら県内全域でガイド活動ができる。

 県は登録者を観光協会などに紹介する予定で「多くの通訳案内士に活躍してもらい、外国人観光客の満足度を高めたい」としている。

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