病で髪を失った女性たちのありのままの姿を写した写真展=5月29日、福井県坂井市春江町

病で髪を失った女性たちのありのままの姿を写した写真展=5月29日、福井県坂井市春江町

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ありのままの姿写した写真展 病で髪失った女性らモデルに

福井新聞(2018年5月31日)

 病で髪を失った女性らの姿を写した写真の展示会が福井県坂井市春江町江留下高道のヨガスタジオLiving space Atha(リビングスペースアタ)で開かれている。はじける笑顔で家族や友人とカメラに納まる女性たちが、ありのままに生きる姿を映し出している。

 写真展を企画したのは同市春江町の高橋絵麻さん(36)。自身も2015年に乳がんと診断された。食事にも人一倍気を使い、ヨガなど運動も欠かさない健康的な生活を送ってきた。それにもかかわらず突然、がんの告知を受け「どうして私が...」と暗闇に放り込まれた気持ちになったという。

 「どうせ短い命なら...」。がん告知後、高橋さんは今のありのままの姿を残そうと、プロのカメラマンとメーキャップアーティストに依頼し、抗がん剤の影響で抜け落ちて髪のない自分の姿を撮影してもらった。写真に写る姿を見るうちに病気であることを受け入れ、生きる力を取り戻していった。

 写真展は、自身が元気になっていったように、同じ病気と闘う女性に生きる希望を見いだしてもらい、見る人にも素直に生きる素晴らしさを感じてほしいと企画。高橋さんのフェイスブックなどを通して知り合った、がんや脱毛症の県内外の15組がモデルとして参加した。

 撮影は写真家のEitoMars(エイトマーズ)さんが担当。子どもや夫と寄り添いほほ笑む様子は病気を抱えていることを感じさせないほど。写真のそばにはモデルとなった女性らの力強いメッセージも添えられている。

 写真展は10日までで入場無料。2日は会場の駐車場にスイーツや雑貨の店が並ぶマルシェを開催する。EitoMarsさんによる写真撮影会もある。

 出展する写真は配送料のみの負担で全国どこでも展示会を開ける。すでに神奈川や福岡での開催が決定している。

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