全体で調子合わせを行う地方衆=越中八尾観光会館

全体で調子合わせを行う地方衆=越中八尾観光会館

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風の盆へ技受け継ぐ 八尾で温習会

北日本新聞(2018年6月5日)

 9月1~3日に富山市八尾町中心部で行われる「おわら風の盆」に向け、地方衆や踊り手が合同で練習する定例温習(おんしゅう)会が4日、同市八尾町上新町の越中八尾観光会館で始まった。9日まで参加者が高みを目指して腕を磨き、技とともにおわらの心を受け継ぐ。

 同町中心部にある11町の演じ手の技術向上や交流を目的に、県民謡越中八尾おわら保存会(金厚有豊会長)が毎年実施。演技指導部のメンバーが参加者の技量に応じて指導する。

 初日は三味線や胡弓(こきゅう)、唄などの地方衆約60人が稽古に励んだ。舘谷明彦演技指導部総括部長が演技者の切磋琢磨(せっさたくま)する場の大切さを強調し「何かを感じ、自分を変えてほしい」とあいさつ。全体で調子合わせを行った後、4会場に分かれた。参加者は真剣な表情で繰り返し練習していた。

 地方衆の稽古は6日まで。7、8の両日は踊り手、9日は地方衆と踊り手による総合練習が予定されている。

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