行燈に色を塗る吉江会長(左)ら=西町公民館

行燈に色を塗る吉江会長(左)ら=西町公民館

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西町の大行燈作りに助っ人 となみ夜高まつり

北日本新聞(2018年6月6日)

 「となみ夜高まつり」での小行燈(あんどん)練り回しを今年から休止する旭町の有志が、約30年ぶりに大行燈を復活させる隣接の西町の製作作業を手伝っている。8、9日の祭りでは両町のマークを取り付けた行燈を一緒に引き回す。有志は「それぞれのノウハウを結集し、良い行燈に仕上げたい」と意気込んでいる。

 となみ夜高まつりは、大正時代に始まったとされる。砺波市中心部で極彩色の大行燈と小行燈計約20基を練り回すほか、大行燈をぶつけ合う「突き合わせ」や、出来栄えを競うコンクールを行う。

 旭町は毎年、小行燈を製作して練り回していたが、人手不足や山車の老朽化により、今年から行燈の製作・練り回しを休止することになった。一方で、昨年のコンクールでは最高賞の市長賞・北日本新聞社賞に選ばれたため、町内から「もったいない」との声が出ていた。そんな中、行燈製作休止を聞いた西町の裁許(さいきょ)(行燈責任者)、中村葵一さんから「ぜひ手伝ってほしい」との申し出があり、参加が決まった。

 旭町のメンバーは5月上旬から西町の行燈作りに参加。4日夜は和紙の色塗り作業に取り組んだ。行燈には、両町を表す「西」と「旭」のマークを取り付ける。旭町の吉江信正町内会長は「二つの力を合わせればより大きな力になる」と期待し、中村さんは「本当に助かっている。両町の今後の発展のためにも一緒にやっていければ良い」と話した。

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