第2回「ふね遺産」に認定された帆船海王丸=4月22日、海王丸パーク

第2回「ふね遺産」に認定された帆船海王丸=4月22日、海王丸パーク

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海王丸「ふね遺産」に 日本船舶海洋工学会が認定

北日本新聞(2018年6月9日)

 射水市海王町(新湊)の海王丸パークに停泊している帆(はん)船(せん)海王丸が、日本船舶海洋工学会の第2回「ふね遺産」に認定された。同学会は、現存する最古の日本建造練習帆船として学術・技術的価値が高いと評価された。認定の通知が8日、船を所有する伏木富山港・海王丸財団に届いた。

 同学会は国内の船舶工学と海洋工学をリードする学会で1897年に設立。設立120周年記念事業として昨年、横浜港で保存・展示されている帆船日本丸など9件を第1回ふね遺産に認定した。

 帆船海王丸は1930年2月14日に進水し、59年間にわたり船員教育のために使われてきた。地球約50周に当たる約196万キロを航行し、1万1190人の船員を育てた。89年に引退し、92年から海王丸パークに停泊している。

 同財団は、昨年12月に第2回認定に向けて帆船海王丸を申請。特徴として▽日本最古の練習帆船▽59年間の船員教育は日本で最長▽現役引退後も海洋教育の場として活用されている-などを挙げた。

 財団の柳野隆之会長は「進水日時にちなんで海王丸パークが恋人の聖地に選ばれるなど、海王丸の果たす役割は大きい。魅力をさらにPRしていきたい」と話した。

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