泰阜村の村観光施設「あいパークやすおか」で県指定希少野生植物のササユリが咲き始めた。施設スタッフが植栽や保護を進めており、今年の見頃は例年より1週間ほど早め。13日も愛らしいピンク色の花が薫風に揺れ、訪れた人たちを楽しませた。
同施設は自生するササユリから種を採るなどし、2012年ごろから株を増やしてきた。現在は300株ほど。管理人の木下之義さん(65)によると、種をまいてから咲くまでに数年かかることが多く、毎年花を付ける株が増えている。株には竹ざおを添え、草刈りの際に切ってしまわないよう保護してきた。
木下さんは「淡い色だけでなく、甘く優しい香りも人気。写真を撮りに訪れてほしい」と話していた。