階段を増設する山崎区長(左)ら参加者

階段を増設する山崎区長(左)ら参加者

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天然記念物の林を気軽に 小矢部・小白山登り道整備

北日本新聞(2018年6月20日)

 小矢部市の臼谷町内会は、市指定文化財の天然記念物「ぶな・うらじろがしの混生林」が広がる地元の小白山(おじろやま)(標高約120メートル)の登り道で階段の取り付けを完了した。昨年6月から始め、全165段を設置。住民は「雨の日も登りやすくなった。多くの人に訪れてほしい」とPRする。

 小白山の山頂周辺などには暖地系のウラジロガシと寒地帯に分布するブナが混在する。生息条件が異なる樹木が混生するのは珍しく、1965年に市文化財に指定された。

 臼谷町内会では地域の財産を守るとともに魅力を発信しようと、市の補助事業を活用して環境整備に乗り出した。登り道(約100メートル)にはかつて階段があったが朽ちてしまったため、昨年6月に山頂からの約15メートルに階段30段を設置。昨秋に90段を増設し、登りやすくなったことで来訪者が増えたという。

 今月17日には住民と地元の建設会社の計21人が作業に取り組んだ。登り道入り口からの約30メートルに角材を約40センチ間隔で並べて、くいで固定していった。45段を設け、登り道での階段の取り付けを終えた。

 山崎和英区長(69)は「ようやく完成してうれしい」と喜び、大勢の人の訪れを願っている。

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