福井地震70年の28日を前に内部公開する震災電車=6月20日、福井県福井市下馬中央公園

福井地震70年の28日を前に内部公開する震災電車=6月20日、福井県福井市下馬中央公園

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復興の象徴、震災電車の内部を公開 福井地震から70年を記念

福井新聞(2018年6月22日)

 福井地震から70年となる6月28日の震災記念日を前に、同地震を乗り越えて市民の足として活躍した「震災電車」の内部公開イベントが23日、展示されている福井県福井市下馬中央公園で行われる。福井空襲や震災、震災で損傷した堤防が決壊して発生した水害と、壊滅的な被害を受けながら不死鳥のように復興してきた同市を象徴する歴史遺産に"乗車"できる。

 電車は福井鉄道の前身「福武電気鉄道」が1933(昭和8)年に赤十字前―福井駅前の開業に伴い導入した「モハ161-2号」。48年の地震発生時は駅前電車通りを走行していたとされる。地震後の火災で車体の大部分を焼失した。

 電車は残った台車やモーターに新しい車体を取り付けて奇跡的に復活。その後、半世紀近く市民の足として走り、97年8月に引退した。市が福鉄から譲り受けて98年から同公園で展示している。老朽化が進んでいたが、市公園課が2014年度から補修に着手し、約130万円かけて塗装や、案内看板のリニューアルを行った。

 通常は施錠しており、内部公開は15年から毎年実施。17年からは電車名にちなんだ「福井鉄道161保存会」が美化活動と内部公開を行っている。昨年は380人が訪れた。

 20日に車内清掃を行った保存会メンバーは「福井市民の不死鳥精神を再認識するきっかけにしてもらえれば」と来場を呼び掛けている。当日は、県内で保存展示されている蒸気機関車などの写真も紹介する。イベントは午前10時から午後4時まで。雨天でも行う。

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