商品化したシードル「THECOZY」をPRするみなみ信州農協青年部果樹班の有志(中央の5人)

商品化したシードル「THECOZY」をPRするみなみ信州農協青年部果樹班の有志(中央の5人)

長野県 伊那路

座光寺のシードルいかが 飯田下伊那リンゴ4種で商品化

信濃毎日新聞(2018年7月3日)

 みなみ信州農協青年部果樹班の若手農家5人がシナノゴールドなど飯田下伊那産リンゴ4種で醸造したシードルを商品化し、2日、飯田市の同農協本所で発表した。使ったリンゴの多くが栽培された同市座光寺(ざこうじ)と、心地よさ、温かさを意味する英語「COZY」をかけ、商品名は「THECOZY(ザ・コージー)」。本年度は350本限定で、地元の酒店で販売する。

 開発チームは2016年に座光寺、下條村の農家5軒で発足した。伊那市の醸造所に製造を委託し、味や出荷時期を検討。シードルで主流のふじのほか、シナノゴールド、シナノスイート、紅玉といった甘みや酸味のある品種を組み合わせて味に深みを出した。黒いラベルは、飯田市などで開く「いいだ人形劇フェスタ」にちなみ、舞台の緞帳(どんちょう)をイメージしたという。

 座光寺は2027年開業予定のリニア中央新幹線県内駅の周辺地域で、交通や土地開発の変化が見込まれる。チームリーダーの福田博之さん(41)は「訪れる人がシードルと一緒に食事や景色を楽しめる場所にしていきたい」。来年度以降、約千本を目標に出荷を増やしていく計画だ。

 750ミリリットルで1890円(税込み)。飯田市座光寺の高岡亭酒店(電話0265・22・5777)で販売する。

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