安曇野市内に国特別天然記念物のトキ1羽が飛来し、愛鳥家らが静かに見守っている。複数の愛鳥家によると、足輪の色から、環境省が新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターで放鳥し、5月下旬に塩尻市内で確認されたトキと同じ個体とみられる。
9日午後、トキは水田で餌を探したり、近くの林まで飛んで木の上で羽を休めたり。5月に塩尻市でトキを撮影した安曇野市の会田仁(まさし)さん(69)によると、6月中旬ごろから同市内で目撃情報があったという。
この日は、カメラを手にした10人ほどが遠くからトキを見守っていた。会田さんは「安曇野にも飛来してくれてうれしい。見守っていきたい」と話している。