夏の観光シーズンが本格化するのを前に、国土交通省北陸信越運輸局(新潟市)は10日、諏訪湖で旅客船を運航する3事業者を対象に「夏季安全総点検」を2日間の日程で始めた=写真。職員5人が旅客船に立ち入るなどし、事故への備えを確認した。
諏訪湖での点検は2016年以来。NPO法人日本水陸両用車協会(東京)が運航する水陸両用バスでは、運輸局の職員がエンジンやスクリューの状態などを確認した。6月に東海道新幹線で乗客3人が殺傷された事件を踏まえて不審者対策も尋ね、「暴れた時に取り押さえる道具を積んでおくといい」と助言していた。
同運輸局運航労務監理官の家久保(やくぼ)昌直さん(54)は「お客さんにけがのないよう、運航してもらいたい。不審者への対応にも気を配ってほしい」と話していた。