生漆を丁寧にかき混ぜる職人=輪島市横地町

生漆を丁寧にかき混ぜる職人=輪島市横地町

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夏の日差しで漆精製 輪島の工房、天日黒目始まる

北國新聞(2018年7月17日)

 生漆(きうるし)を夏の日差しにさらして精製する「天日黒目(てんぴぐろめ)」の作業が16日、輪島市横地町の大徹漆器工房で始まった。気温30度を超す暑さの中、職人が汗を拭いながら漆を丁寧にかき混ぜた。
 天日黒目は、輪島塗の仕上げ工程「上塗り」用に漆を精製するため水分を減らす作業で、市無形文化財となっている。炎天下、職人2人が交代で、おけに入れた乳白色の漆を櫂(かい)でかき混ぜると、1時間半ほどで光沢のある茶色に変わった。
 同工房は長年、岩手県浄法寺町産の漆を使っており、今年は12キロを精製する。初日は4キロで、八井(やつい)凡(ひろ)親(ちか)会長(81)は「暑すぎて冷ますタイミングなど調整は難しかったが、上質の漆ができた」と話した。

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