長野市立博物館は、夏の企画展「海の王者クジラ」展を開いている。県内で発掘した化石や骨格標本など約100点を並べ、進化の歴史も紹介している。9月2日まで。
1300万〜1200万年前のシナノイルカや500万年前のシンシュウセミクジラといった県天然記念物の骨格標本を展示。シガマッコウクジラの骨格標本と解説を見た子どもたちは、最初に小学生が発見したことや、現在のマッコウクジラにはない上顎の歯があることに驚いていた。
陸上で四足歩行をしていたクジラの祖先が1千万年ほどかけて海で泳ぐようになった過程も図で解説。学芸員の成田健さん(51)は、「環境に応じた壮大な進化を感じてほしい」と話している。
問い合わせは同館(電話026・284・9011)へ。