三方五湖周辺の弥生時代の遺物などを展示している企画展=9月19日、福井県若狭町の若狭三方縄文博物館

三方五湖周辺の弥生時代の遺物などを展示している企画展=9月19日、福井県若狭町の若狭三方縄文博物館

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出土品で知る弥生期の生活 若狭三方縄文博物館

福井新聞(2018年9月22日)

 福井県若狭町の若狭三方縄文博物館の秋季企画展「三方五湖と共にくらした弥生時代」が開かれている。三方五湖周辺の遺跡からの出土品や、日向湖の堆積物調査で分かった弥生時代の気候について紹介している。11月14日まで。

 同博物館や県が所蔵する13の遺跡などから見つかった食器や石包丁、舟をこぐ櫂(かい)など114点を展示。稲作が伝わった弥生時代に使われ始めた農機具や、祭礼で使っていたとされる青銅器、飾り盾なども並んでいる。

 さらに、日向湖の堆積物の花粉調査から分かった気候変動データを紹介。弥生時代後期に洪水があり、同時期の同町鳥浜の地層に痕跡が確認できると紹介している。

 また、県年縞博物館の開館に合わせて、三方五湖の気候と古代人の暮らしについて地質学や環境考古学などの視点から考えるシンポジウムが9月30日午後1時半から、若狭三方縄文博物館で開かれる。年縞研究をけん引する中川毅・立命館大教授や学芸員らの講演などがある。シンポ参加者は縄文博物館、年縞博物館の入館が無料となる。

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