砺波市教育委員会は、国指定史跡・増山城跡(同市増山)を舞台にしたスマートフォン用の拡張現実(AR)アプリの開発を進めている。アプリを通じて来場者に城の構造について、より理解を深めてもらう。市教委は「新たな増山城のファンを開拓したい」としている。
ARは、人気ゲームアプリ「ポケモンGO」にも使われた技術。スマートフォンなどの画面上で現実の光景に架空の画像などを重ねて映し出す。
市教委は増山城跡の魅力を高め、来場者に構造や歴史などをより知ってもらおうと、アプリ開発を企画した。
増山城跡でアプリを起動すると、スマートフォンの画面上に映った実際の景色に、今はない城壁ややぐらなどの画像が重ねて表示される。プレイヤーはどこにいるか分かるようになっており、かつて存在した城にいるような臨場感を味わえる。
プレイヤーは忍者になって城に侵入し、バトルゲームや砺波市と増山城に関するクイズに取り組む。全てをクリアし、増山城攻略を目指す。
アプリは本年度中の完成を目指しており、クイズの問題を募集中。市教委の学芸員、野原大輔さんは「応募することで一緒にアプリを作り上げてほしい」と話している。締め切りは30日。問い合わせは市教委、電話0763(82)1904。