3月2日に福井県小浜市の若狭神宮寺周辺で営まれる伝統行事「お水送り」を前に、地元の遠敷小6年生が2月9日、行事で使うたいまつ作りに同校で取り組んだ。お水送り保存会のメンバーから指導を受けながら、全長約2・7メートルのたいまつを作り上げた。
6年生が毎年、たいまつを作り、当日は同寺から約1・8キロ離れた鵜の瀬までかついで運んでいる。今年は3月末の小浜美郷小開校に伴い遠敷小は閉校となることから、同校児童として最後の行事参加となる。
この日は児童36人のほか保護者が参加。たいまつは、ろうを染みこませた縄を巻いた竹を芯に、周囲をシバや杉の葉で覆って外側を木の板で囲い、縄で縛って作る。児童は、板の間からはみ出た葉を丁寧に押し込むなど作業に当たった。
完成すると、たいまつの外側の板に願い事を書いた。「世界一の釣り名人」「立派な中学生になりたい」など思い思いの願いを書き込んでいた。