愛らしい小鳥や犬、猫が登場する、いわさきちひろの作品を集めた展示会=福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館

愛らしい小鳥や犬、猫が登場する、いわさきちひろの作品を集めた展示会=福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館

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いわさきちひろが描く小さな命 記念館に12点展示

福井新聞(2019年4月4日)

 福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館で、同市生まれの絵本画家いわさきちひろのピエゾグラフ展「春のおとずれ~小鳥のさえずり」が開かれている。ちひろが得意とする花や子どもの絵の中に、小鳥や犬や猫などの"小さな命"が登場する作品12点を集めた。6月10日まで。

 昨年12月のちひろ生誕100年に向け、市観光協会とちひろ美術館が季節ごとにテーマを変えながら、同記念館で3年間続けてきた企画展を引き継ぐ展示。新年度のテーマを「いのちの輝き」とし、今回は第1弾の2019春展と位置付けた。花や子どもにとどまらない作品の魅力を、最新の印刷技術を用いた複製画「ピエゾグラフ」で紹介している。

 ちひろは家の周りを走り回る子どもたちを描きながら、庭にやってくる猫や小鳥なども絵の題材にしていた。幼子の頭に小鳥が止まっている作品は、代表作の絵本「ことりのくるひ」(1971年)の一場面。このほか、絵本や雑誌、カレンダーなどで発表した作品から、子どもたちや花々のほかに犬や猫、ヤギ、チョウなどが描かれている作品が並んでいる。

 開館時間は午前10~午後4時(火曜休館)。入館料は一般300円。

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