氷室小屋から切り出された雪氷=金沢市湯涌温泉

氷室小屋から切り出された雪氷=金沢市湯涌温泉

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氷室開き、伝統つなぐ 金沢・湯涌温泉

北國新聞(2019年7月1日)

 1日の「氷室の日」を前に、金沢市湯涌温泉で30日、夏の風物詩「氷室開き」が行われた。今年は暖冬で積雪が少なく、氷室小屋に貯蔵した雪が全て解けてしまったが、別の場所で保存していた予備の雪氷を使用し、伝統をつないだ。雪氷は藩政期の加賀飛脚にちなみ、関係者が雨の中を歩いて金沢駅まで運び、見守った地元住民や観光客らが往時をしのんだ。
 氷室開きは冬場に氷室小屋に雪を貯蔵し、飛脚が夏に江戸まで運んで将軍家に贈った加賀藩の風習を再現した行事で、湯涌温泉観光協会が毎年実施している。今回で34回目となり、予備の雪を使ったのは2008年以来で、この日の朝に近江町市場などで保管していた雪を小屋に入れて行われた。

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