志賀町無形民俗文化財「堀松の綱引き祭り」は14日夜、同町堀松で行われ、山方と浜方に分かれて大綱を引き合った。勝負は山方が制し、「今年は豊作」との結果が出た。住民や帰省客に加え、合宿で町内に滞在しているレスリングのアゼルバイジャン代表の選手も参加した。
午後8時40分ごろ、地元の青年団員がとぐろ状に巻かれた長さ約80メートルの大綱を担ぎ、堀松住吉神社前を練り歩いた。鳥居の前で綱がほどかれると、住民らが一気に大綱に飛び付き、引き合いを開始。山方と浜方の一進一退の展開に、会場は熱気に包まれた。
祭りは1767(明和4)年に始まったと伝えられ、山方が勝てば豊作、浜方が勝てば豊漁とされる。神社の境内では神事相撲や太鼓演奏も行われた。