「うろこ」柄のワンピースを手にする原井社長(左)と桂樹舎で作っている和紙を見せる吉田社長

「うろこ」柄のワンピースを手にする原井社長(左)と桂樹舎で作っている和紙を見せる吉田社長

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和紙の技法 洋服に生かす 八尾 ブランド「tadas」と桂樹舎 花・うろこ柄デザイン

北日本新聞(2019年7月26日)

 富山市八尾町上新町の観光コンサルティング会社「OZLinks」は、着物を洋服に仕立て直す独自ブランド「tadas(タダス)」として、越中八尾和紙の技法「型染め」の柄を取り入れたワンピースやネクタイなどを27日から販売する。原井紗友里社長は「伝統的なテキスタイルを用い、八尾らしい商品になっている」と話す。 

 タダスは古い物にひと手間を加えて新たな価値を生み出す「アップサイクル」を掲げる。着物独特のデザインが国内外の観光客から好評だったことを受け、八尾地域に伝わる柄を組み合わせようと、和紙製造の桂樹舎(富山市八尾町鏡町)にコラボレーションを提案した。

 ワンピースとネクタイ、ポケットチーフ、スカーフ、頭に着けるクロスバンドを販売する。桂樹舎で作る唐草の花柄と「うろこ」柄を洋服に合うよう大柄にし、着やすい青色とチャコールグレー色を選んだ。

 いずれも国産のポリエステル製で、伝統的な織物「大島紬(つむぎ)」の張り感に近づけ、手すき和紙の風合いを再現した。桂樹舎の吉田泰樹社長は「自分たちの作る柄が洋服になるなんて新鮮。想像以上にいい」と笑みを見せた。

 タダスのこれまでの商品は既製の着物を活用していたため、全て一点物だった。今回の製法では一定数の量産も可能になるとし、原井社長は「色を変えて販売したり、企業のユニホームにしたりと、さまざまな場所で活用したい」と話した。

 ワンピースは1万9980円で各柄30点ずつ、ネクタイは1万3932円で15点ずつ用意した。27日からOZLinks本社ビル1階の店舗で販売し、なくなり次第終了。在庫があれば8月1日午前10時から、オンラインショップでも販売する。

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