第72回岩瀬みなと祭が27日、富山市岩瀬天神町の岩瀬カナル会館をメイン会場に開かれた。地元の小学生らが地区に伝わる祝い唄「岩瀬まだら」の歌と踊りを披露し、富山港開港80周年の節目を祝った。
80周年を記念したセレモニーで、実行委員長の金尾雅行岩瀬自治振興協議会長が「港の機能を充実させた先人の努力に感謝し、さらに発展させていきたい」とあいさつ。富山市のピアニスト、友井賢太郎さんのビッグバンドによるファンファーレで幕開けした。
日本遺産の「北前船寄港地・船主集落」として、昨年5月に市の構成文化財の一つに認められた「岩瀬まだら」の披露では、岩瀬まだら保存会と花柳松香会、岩瀬小学校児童ら計約80人が出演。力強い歌と踊りに、大きな拍手が送られた。
児童によるブラスバンドや、富山のご当地アイドル「ビエノロッシ」のステージなども行われた。
「東京五輪音頭-2020-」の輪踊りもあり、来年に控えた東京五輪・パラリンピックを富山から盛り上げた。
花火ショーがフィナーレを飾り、大勢の家族連れらが夏のひとときを楽しんだ。