江戸後期~明治初期の山車に使われた装具の展示=16日、福井県敦賀市みなとつるが山車会館

江戸後期~明治初期の山車に使われた装具の展示=16日、福井県敦賀市みなとつるが山車会館

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敦賀まつり合わせ山車装具展示 江戸後期から明治初期使用

福井新聞(2019年8月17日)

 敦賀まつりの山車巡行(9月4日)に合わせて福井県の敦賀市みなとつるが山車会館で、江戸後期~明治初期の山車に使用していた装具が展示されている。山車の下層に巻く胴幕や馬具類など豪華で精緻な意匠が楽しめる。10月末まで。

 山車巡行は京都の祇園祭の影響を受けて室町時代に始まったとされ、江戸時代は50基が引き出されるほど盛大だったという。現在は戦国絵巻を再現する武者人形などが飾られた6基が巡行している。

 展示しているのは、山車会館が保管している「東町(ひがしまち)(旭(あさひ))山車」の装具6点。江戸期の東町(現相生町)には裕福な商人たちが住んでいたとされ、山車をぜいたくに仕立てていたという。

 胴幕は幅283センチ、高さ218センチ。現在の山車よりも大きい「大山車」に使われていたとみられ、黄色の地に「東町」の文字と松の絵が染め上げられ、当時の鮮やかさがうかがえる。

 馬具類は、武者人形がまたがる馬に装飾していた。朱色の地に金糸で立体的に亀の図柄をあしらった「鞍覆(くらおおい)」など縁起の良い吉祥文様を使った豪華なものが並んでいる

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