「醸蔵」外観(イメージ図 吉乃川提供)

「醸蔵」外観(イメージ図 吉乃川提供)

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酒造りテーマ・吉乃川観光施設 10月5日オープン 長岡

新潟日報(2019年8月28日)

 酒造会社の吉乃川(新潟県長岡市摂田屋4)が、本社敷地内に整備している観光施設が10月5日にオープンすることが決まった。国登録有形文化財の倉庫「常倉(じょうぐら)」を改装して活用する。施設でしか飲めない日本酒を提供し、酒造りがゲームで体験できるコーナーを設ける。「醸造の町」として知られる摂田屋地区の観光名所を目指す。

 常倉は大正時代に建てられ、倉庫として使われていた。10月から新潟県などで行われるJR東日本の大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて整備を進めている。

 新たな施設名は「醸蔵(じょうぐら)」。吉乃川のファンや地元とのつながりなど、さまざまなものを醸成したいとの意味を込めた。

 鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積は約750平方メートル。格子戸や窓枠など大正時代の雰囲気を残した上で、売店や飲食、展示スペースのほか、セミナールームなどを設ける。飲食場所にはバーカウンターを作り、千円で8銘柄を楽しめたり、大吟醸のしぼりたてなど特別な酒を味わえたりできる。

 展示スペースは、日本酒造りや米作りについて学べる。デジタルサイネージなどを活用し、酒造りの工程を遊びながら体験できる。クラフトビールの醸造設備も入れ、2020年春に販売を始める。

 峰政祐己社長は「日本酒を楽しみ、吉乃川とつながりを深めてもらう場所にしたい」と話している。

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