日本海を背に能登路を駆け抜けるサイクリング愛好者=羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイ

日本海を背に能登路を駆け抜けるサイクリング愛好者=羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイ

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30年ぶりに千里浜快走 ツール・ド・のと開幕 677人参加

北國新聞(2019年9月15日)

 ひゃくまん穀(ごく)プレゼンツ第31回ツール・ド・のと400(同実行委員会、北國新聞社主催)は14日、金沢市の石川県西部緑地公園を発着点に3日間の日程で開幕した。サイクリング愛好者677人が陽光にきらめく日本海を望みながら銀輪を連ね、初秋の能登路を満喫した。
 午前8時半、3日間で能登半島を一周して428キロを走破するチャンピオンコースや、初心者向けの「ハーフコース」などの参加者が次々とスタートを切った。青空の下、参加者は軽やかにペダルをこぎ、里山里海の風を切って輪島市へと向かった。
 15日は七尾市和倉温泉まで、最終日の16日は氷見市を通ってゴールまで駆け抜ける。ツール・ド・のとは県自転車競技連盟、県サイクリング協会が共催した。
 第1回大会以来30年ぶりに羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイがコースに入り、車で走ることができる国内唯一の砂浜の風景が出場者を喜ばせた。波打ち際に愛車を傾けて記念撮影したり、ペースを落として景色を眺めたり。能登の自然が参加者の力走を後押しした。
 「絶対に『映(ば)える』から走りたい」。茨城県から参加した中浦優希さん(26)はカメラを持参し「珍しい景色を見ながら走れて、気持ちが良かった。貴重な体験だった」と満足げ。加賀市の高橋正栄さん(56)も「波の音に癒やされた。大好きな海がすぐ目の前にあって楽しかった」と声を弾ませた。

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