福井県の若狭地方最大の秋祭り「放生祭(ほうぜまつり)」が9月14日、小浜市小浜地区で開幕した。出番の12区が競うように豪華な山車(やま)、勇壮な獅子、大太鼓、神楽の4種類の出し物を披露。笛や太鼓、かねの音が鳴り響いた。夕方からは、赤や白の提灯(ちょうちん)の明かりに彩られた山車が風情を漂わせ、夜遅くまで熱気に包まれた。
放生祭は300年以上の歴史を持つ県指定民俗文化財で、同市男山の八幡神社の例大祭。午前8時45分ごろの住吉区を皮切りに、各区が次々と宮入りし、出し物を奉納。夜の宵山巡行では山車につるされた提灯が美しく映え、観客を魅了した。
最終日の15日は午後1時ごろ、市まちの駅・旭座周辺に全出し物が集まり、盛り上がりが最高潮を迎える。