観光客をガイドするため城下町新発田について学ぶ敬和学園大生ら=新発田市

観光客をガイドするため城下町新発田について学ぶ敬和学園大生ら=新発田市

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旅行者の散策に一役 敬和学園大生 城下町新発田を案内

新潟日報(2019年9月30日)

 新潟県新発田市を訪れる観光客をガイドしようと、敬和学園大生が、新発田の街を専門家と一緒に歩き、城下町・新発田について学んだ。学生らは10月6日、関東から訪れる旅行客を案内する予定だ。

 旅行客は、城下町ガストロノミー協会が企画した旅行プランで、6日から1泊2日で同市などを訪れる。このうち学生は6日に行われる、新発田の歴史を体感するまち歩きでガイドを務める。同協会は、城下町の魅力を発信し、観光につなげようと取り組んでいる団体だ。

 同協会の相良学代表理事(55)が、学生も参加して新発田の観光を盛り上げていこうと、敬和学園大側と相談し進めてきた。

 ガイドを務める学生は、国際文化学科でメディア関係などを学んでいる3人。

 新発田市歴史図書館の鶴巻康志副参事(54)が講師となり、学生らは19日、江戸時代の古地図と今の地図を合わせたものを手に持ち同館を出発。主に新発田城の堀が流れていた所に沿って、菅原門など昔あった城門や今でも残る神社のほか、寺院が並ぶ寺町通りなどを約2時間かけて歩いて見て回った。

 旅行客に料理を提供し、市中心部の商店・飲食店主らでつくる「新道・掛蔵通り保存推進協議会」のメンバーも同行した。

 鶴巻副参事が「この横断歩道の辺りに菅原門があった」と解説したり、水路が立体的に交差している箇所では「江戸時代から交差していたのではないか」と説明したりした。学生からは「水路の水は畑に利用されていたのですか」となどと質問が出ていた。

 男子学生(20)は「昔からのものが今につながっていることが分かり面白かった。6日は、訪れた人に楽しんでもらえるよう頑張りたい」と話していた。

 相良代表理事は「月岡温泉はにぎわっているが市中心部はそれほどではない」とし、「観光の街になるためには、市民がホスト役として具体的に関わっていかねばならず、そうした意識が広がってほしい」と、今回の狙いを語った。

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