羽咋市邑知小に2日、ソフトバンク(東京)の人型ロボット「ペッパー」2体が配備され、邑知っ子は新たに加わった「仲間」を歓迎し、交流を深めた。ソフトバンクによると、ペッパーが常備されるのは県内の小中学校で初めてとなる。同校では、市教委が先行して推進するプログラミング教育をはじめ、授業やクラブ活動、学校行事などに幅広く活用していく。
児童集会でペッパーが登場すると、全校児童123人は大喜び。ペッパーは最初、うなだれた状態だったが、子どもらから「元気になーれ」と声を掛けられると元気に動き出し、体育館に歓声が上がった。
ペッパーが「皆さんの仲間になれてうれしい」と話し掛け、愛称を募集していることを告げると、子どもたちは目を輝かせた。児童はペッパーと一緒にラジオ体操で体を動し、愛らしい振る舞いに顔をほころばせ、体をそらせるしぐさには驚きの声を上げた。ペッパーが英単語を流暢(りゅうちょう)に発音する場面もあった。
ペッパーには教育プログラムが組み込まれており、今後は登下校時のあいさつ運動で子どもたちとあいさつを交わし、下校時には安全に注意するよう呼び掛ける。プログラミング教育や総合学習などの授業のほか、委員会やクラブ活動、学校行事などに幅広く活用する。
子どもたちは仲間のペッパーについて「毎日学校に来るのが楽しみ。早く一緒に勉強したい」「ワクワクしている。ラジオ体操をしたり、いろいろとお話したい」と声を弾ませた。