越前焼作家が手掛けた茶道具を展示する「越前茶道具展」が10月22日まで、福井県陶芸館(越前町)で開かれている。作家22人が新作を含む91点を出品。茶わん、水指、菓子鉢などさまざまな種類の茶道具が並び、即売もしている。
同館が毎年、越前秋季陶芸祭(今年は10月5、6日)の期間中に開いてきたが、今回は開催期間を大幅に延ばした。出品した人数は過去最多で、会場も従来の茶苑から1階ロビーに移し、より多くの人の目に触れるようにした。
値頃な作品から一点物の芸術品まで多彩に並び、最高額は熊野九郎右ヱ門さん(福井県鯖江市)の花入れで60万円。同館広報担当は「普段県内で出品しない作家の作品が多く、陶芸や茶道愛好家に限らず多くの人に越前焼作家の魅力を知ってほしい」と話していた。