JR小浜線に初めて乗り入れた観光列車「丹後くろまつ号」で食事を楽しむ関係者=10月25日、福井県敦賀市内

JR小浜線に初めて乗り入れた観光列車「丹後くろまつ号」で食事を楽しむ関係者=10月25日、福井県敦賀市内

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小浜線に豪華レストラン列車初運行 若狭の幸を堪能

福井新聞(2019年10月26日)

 福井県内を走るJR小浜線で京都丹後鉄道のレストラン列車「丹後くろまつ号」を運行するイベントが25日、始まった。2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向けた機運醸成や嶺南の広域観光の推進が目的で、同線で観光列車が運行するのは初めて。敦賀-小浜駅と小浜-西舞鶴駅で26日まで運行する。

 小浜市で26、27日に開かれる「御食国・和食の祭典」に合わせ、県や嶺南6市町、JR西日本などが企画。列車は地元食材を使った料理の提供や高級感ある内装が特徴で、乗車券は8月末の発売後、約1週間で完売した。

 敦賀市のJR敦賀駅で行われた出発セレモニーには、杉本達治知事や沿線市町の首長らが出席。杉本知事は「新幹線開業に向けて、敦賀から先に観光客を連れていく必要がある。(今回のイベントを)丹後くろまつ号のような観光列車を走らせるきっかけにしたい」とあいさつした。

 その後、杉本知事ら関係者約20人を乗せた列車は小浜駅に向けて出発。へしこや小鯛の笹漬けなど県内の食材が入った弁当が提供されたほか、停車駅で町職員や地元園児らが歓迎した。列車を一目見ようと若狭町の三方駅を訪れた地元の女性(47)は「イベント列車は誘客に効果的だと思う。料理に地元食材を使っているのも良い」と笑顔で話した。

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