えびす像を持って町内を巡る氏子=輪島市輪島崎町

えびす像を持って町内を巡る氏子=輪島市輪島崎町

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来年は大漁の年に 輪島で「おかえり恵比須」

北國新聞(2019年11月21日)

 江戸時代から伝わる輪島市無形民俗文化財の神事「恵比須(えびす)講祭」は20日、輪島市輪島崎町で行われ、木彫りのえびす像を抱えた氏子が約200軒の家々を巡った。同日は沖から帰る「おかえり恵比須」と呼ばれており、町内を海側から巡る像を、住民が玄関で出迎え、感謝をささげた。
 氏子から選ばれた8人が裃(かみしも)姿で輪島前神社に集まり、おはらいを受けた後、寒風吹く町内を巡った。
 最初にえびす像を出迎えた輪島漁業生産組合の宮下新市組合長(65)によると、組合所属の中型イカ釣り漁船は、日本海の好漁場「大和堆」で北朝鮮など外国漁船の違法操業によって深刻な影響を受け、ほとんど漁ができなかった。一方、巻き網漁は比較的好調だったという。宮下組合長は「今年1年事故なく漁ができた。来年はイカも大漁で良い年になってほしい」と豊漁と海上安全を願った。
 来年1月10日には、1年の豊漁を願う「おでまし恵比須」が行われる。

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