伊藤若冲の屛風絵を鮮やかに表現した切手のはり絵=長岡市島崎

伊藤若冲の屛風絵を鮮やかに表現した切手のはり絵=長岡市島崎

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若冲の屛風絵はり絵で再現 切手1万7千枚で 長岡市島崎

新潟日報(2019年11月22日)

 1万7千枚余りの切手を貼り合わせ、江戸時代の絵師伊藤若冲の代表作「鳥獣花木図屛風(びょうぶ)」にしたはり絵作品が、新潟県長岡市島崎の道の駅良寛の里わしま「和らぎ家」で展示されている。

 制作したのは長岡市長倉南町の岩坂薫さん(80)。若冲作品の縮小図を基に、忠実に縦1・7メートル、横3・6メートルの屛風絵にした。使用済み切手を隙間なく貼り、色の濃淡をつけて動物や草木を描いた。動物の尾は花の切手をらせん状に並べて毛並みを表現するなど、切手のデザインを生かす工夫も凝らした。

 40年ほど前、知人の切手収集家から大量の切手を譲り受けたことから、作品制作を思い立った。友人や仕事の営業先などに協力してもらって切手収集を続け、退職を機に制作を始めた。2年半かけて2010年に完成させた。

 収集協力者らに披露した後はしまい込んでいたが、知人が施設に紹介して初めて展示することになった。岩坂さんは「虫干しのいい機会。多くの方に見てもらいたい」と話す。

 訪れた和島高畑の男性(83)は「根気のいる仕事だね」と顔を近づけて見入っていた。

 12月1日まで。無料。火曜休館。

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