「映画を通して食を見つめてほしい」と話す実行委の伊藤委員長(左)ら=11月18日、福井県池田町土合皿尾

「映画を通して食を見つめてほしい」と話す実行委の伊藤委員長(左)ら=11月18日、福井県池田町土合皿尾

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農業と食を考える「映画祭」 23日に福井・池田で

福井新聞(2019年11月22日)

 農業と食の在り方を映画を通して考える「国際有機農業映画祭in池田」(福井新聞社後援)が11月23日、福井県池田町の能楽の里文化交流会館で開かれる。材料を栽培するところから始めるカレー作りに挑戦した美大生のドキュメンタリーや、酪農を営む大家族の物語など四つの映画を上映する。

 映画「カレーライスを一から作る」は、武蔵野美大の学生が野菜や肉、スパイスなど全ての材料を作りカレーをこしらえるまで9カ月間の授業を追った作品。一杯のカレーに隠された苦労や、命を頂く葛藤など食を見つめ直している。授業を企画した同大の関野吉晴名誉教授の講演もある。

 他にも酪農を営み365日命と向き合う大家族や、遺伝子組み換え食品を取り上げた作品などを上映する。実行委員長の伊藤洋子さん=同町=は「食に対する危機感が高まっている。作り手と食べ手の垣根を取り払い、食と農業を考える機会になれば」と話している。

 映画祭は午前9時~午後5時。午前と午後に各2作品を上映する。関野名誉教授の講演は午後2時半ごろから。1日通し券は大人2千円(前売り1500円)、大学生500円、高校生以下無料。子どもと一緒に観賞できる親子ルームも用意する。問い合わせは同実行委=電話070(4458)6914。

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