今年の干支は子。ネズミといえば、米アニメの名作「トムとジェリー」で、ジェリーの大好物、チーズを連想する人も少なくないはず。作ってよし、そのまま食べてよし、料理を味わってよし。福井県内のチーズに"チュー目"だ。
なめらかな舌触り、口の中でほどけるほどよい酸味。味わいは格別だった。わずか30分弱で記者もクリームチーズを作ることができた。
大野市と勝山市にまたがる六呂師高原に位置する「ミルク工房奥越前」=福井県大野市南六呂師=では、乳製品の手作り体験ができる。スタッフの手ほどきで挑戦した。
60度に温めた牛乳にリンゴ酢を加え、くるくるとヘラでかき混ぜる。ほどなく上澄み液(ホエー)が分離し始めた。しばらく蒸らし、ザルで水気を切ると、ぽろぽろしたそぼろ状の固形分ができた。カッテージチーズと呼ばれるもので、脂肪分が少なくカルシウムが豊富。ヘルシーさが女性に好まれている。
この固形分に生クリームと牛乳を加え、ヘラで練ってペースト状に。砂糖と塩で味を調えれば完成だ。クラッカーに載せて頬張ると、何だかワインがほしくなった。
難しい工程は一切なく、小さな子どもでも簡単。家族そろって楽しめそうだ。体験は1人670円。年末年始休業。月曜定休。電話0779(67)1166。