福井県立こども歴史文化館の収集品の特別展が1月4日、福井県福井市の同館で始まった。「人はどのように生き物を見てきたか」をテーマに、動植物の精巧なフィギュアや絵画約1100点を展示。福井県出身の動物・昆虫学者や、植物を描いた画家を紹介している。3月1日まで。
福井市出身の動物・植物学者の佐々木忠次郎(1857~1938年)は、動物学の教科書を著して全国に広めた。昆虫学では農作物の害虫や蚕の病気を調べ、害虫駆除の農家向け解説書を校閲した。国蝶オオムラサキの学名「ササキア・カロンダ」は、佐々木の功績をたたえて付けられた。特別展では、教科書や解説書の実物を展示している。
野山の草花を描き続けた版画家の故助田茂蔵さん(鯖江市)も紹介。繊細で美しい作品を展示している。
えとにちなみネズミなどのペーパークラフトや、犬や猫をはじめ動物の精巧なフィギュアも多数並べた。福井市の児童は「フィギュアが本物の動物みたいですごい」と見入っていた。観覧無料。